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気持ちは西三河

全部フィクション 中の人@asarigawara

ONI ROCK FESTIVAL in NAGOYA の妄想レポ

※これはすべて妄想です。※

 

 

夏の名古屋へ来ております。一体、何をしに来たかって?

そりゃあ勿論、オニロックへ行ったのよ。

 

ということで、今年から始まった、ONIGAWARA主催の野外ロックフェスティバル「ONI ROCK FESTIVAL in NAGOYA」に行って参りました!!

いやーー!!でら楽しかったです。総勢69組のアーティストが真夏の名古屋に大集結。

気になっているアーティストから好きなアーティストまで、色々観ましたが、今回は最終日・大トリのONIGAWARAのレポートを。

 

ああ。楽しすぎた。皆とこの興奮を早く分かち合いたい。喜びを他の誰かと分かりあいたい…

ということで、現在、名古屋市内のホテルにてこのブログを書いております。コメダの豆菓子をつまみに。まじで食べだすと止まらないよね、この豆。

しばしお付き合いくださいませ。

 

 

とりあえずオニロックの詳細。

 

ONI ROCK FESTIVAL、通称「オニロック」は今年立ち上がったばかりのロックフェス。

名古屋には既に複数の大規模な音楽イベントがありますが、オニロックも今年からその中のひとつに仲間入りです。ヒューヒューだよ!

 

オニロックは「J-POPとロック」をコンセプトにしているため、ロックフェスティバルと謳いながらも、

バンドだけではなく、ジャンルの垣根を越えて、本当に様々なアーティストが出演しています。

 

会場は、ONIGAWARAに国民栄誉賞が贈られたことを記念し、今年の春に新たに建設された「名古屋さいとうたけうち記念公園」、通称「ガワランド」。

ガワランドは最初、ガワラーだけがそう呼んでいたのですが、気づいたら県が認める公式の通称になっていました。レゴランド、ガワランド。

開催日程は3日間。金曜・土曜・日曜。1日目は夕方から始まるので、仕事終わりにそのまま真っ直ぐオニロックへ来られてる方が多くいました。

というか多分、そこを狙ってるんでしょうけど……え、なんて優しいの…?Eじゃん!

 

ステージは6つ。

「ONI STAGE」、「PENLIGHT SITE」、「DABADABA CIRCUS」、「Get up&Dance Cafe」、「SUPER STAR A GO-GO」、「#gawarafes」(ステージの大きさ順)。

最終日のONIGAWARAはONI STAGE。1日目・2日目はPENLIGHT SITEでした。

 

2日目の夜(確か19時ごろ)、#gawarafesにて、サティが弾き語りでゲリラライブをやりました!セットリストを載せます。 偶然ガワフェの前を通りかかってよかった。。

1.エビバディOK?

2.MAGIC

3.sexy sexy

本当に突然だったため、人が集まりすぎてたった3曲で終了&特筆すべきこともありませんでした。笑

 

まあ、オニロックは大体こんな感じです。

とても分かりやすいし、移動もしやすい作りになっていて、あと、できたばかりの公園なのでトイレなんかもめちゃくちゃ綺麗!ここは結構大切だと思います。

フェスやライブに行き慣れたコアな音楽ファンはもちろんですが、そうではない音楽ファンも、とても参加しやすいんじゃないかな?と思いました。

完全に主観ですが、オニロック、初めての夏フェスにはもってこいです。

 

 

一通り説明したので、そろそろ肝心要のレポを。

(1日目・2日目は他のガワラーさんが沢山レポートを上げてくださったので、私のブログでは省略させて頂きます!すみません!)

 

最終日、ONIGAWARAは27時50分から。大トリです。

 

オニロック、なんとココイチがフードに出店!うれしー!!

最初は出店する予定は無かったらしいんですが、ONIGAWARAからの熱いラブコールの末に出店してくれることになったそうです。

 

今のままでは明け方のONIGAWARAに負けてしまう…、そう思い、真夜中にロースカツカレーの5辛・400gを貪る。

この3日間でココイチのカレーを4回食べました。食べても食べてもまた食べたくなっちゃうんですよね。

というか名古屋じゃなくても食べれるのに、、ズルいぞニクいぞ、ココイチ

 

時間も時間ですし、正直、ほかのアーティストでガンガンはしゃげるような体力は残ってなくて。

残りわずかの熱量はONIGAWARAまで取っておきたかったので、夜中にライブをやられているアーティストの方は、フードブースから音漏れを聴いたり、後ろのほうでお酒を飲みながらゆったりと観ていました。

 

あ!!そういえば。

「愛知に来てるのにまだ愛知っぽいもの食べてない、食べなきゃ」という謎の使命感から、ココイチ400gを食べた後ですが、小倉トーストを食べました。

お店の名前は失念してしまったのですが、おそらく老舗の喫茶店だったはず。フェスのフードはその地域の味に触れられるから良いですよね。(とか言いつつココイチばっかり食べてた)

 

私が住んでる地域では小倉トーストなんてめったに食べられないので、とてもレアだし、とてもとても美味しかった。。

ああああ。帰りたくない、愛知に住みたい。愛知に住みたいです。

 

フェスって本当にたくさん食べてしまいますね。お酒もたくさん飲んじゃう。

食べたり飲んだりしているだけで、ありえないくらいお金使ってると思います。だって普段だったら一杯500円もするビールなんて絶対に飲まないもん。見事なフェスマジック。

 

 

フェス飯の話に終わりが見えなくなってきた!

この話はここら辺にしておいて。

 

ONI STAGEで、ONIGAWARAの前のアーティストがライブを終え、ぞろぞろとお客さんがステージを後にします。最前列にはすでにたくさんのガワラーの姿が。

2列目、真ん中で待機。ひたすら待ちます。

近くにいたガワラー2人組が、

「お店のパンあるけど食べる?」「え?なんのパン?見せて」「ごめん嘘ついた。飴しかないよ」って話しててめちゃくちゃツボでした。嘘がしょうもなさすぎる。笑

 

27時50分。と、少し経った頃。

「夏フェスなんて大嫌い‼なんちゃって」が流れだし、赤と青の照明がじんわりとステージを照らします。うっすらと焚かれるスモーク。

明け方のONI STAGEはなんだか朧気。本当にこれからONIGAWARAのライブ始まるの?って思ってしまいました。。笑

 

儚げなステージとは対照的に、登場SEを聴いて大声で笑うガワラーのテンションはじんわりどころか飛ぶ鳥を落とす勢いで上がっています。

「フェスでイチャついてる奴死ねばいいのになー‼」…曲が佳境に差し掛かったころ、ONIGAWARAが下手と上手からまさかの徒歩でステージへ登場!!!!大トリらしからぬ登場!!!!!!!

フロアがドッと沸きます。徒歩かよ!!!大トリでしかも主催なのに徒歩!!!!笑

衣装はお馴染みのアーガイル柄のベストにブレザー。すでにサティの蝶ネクタイはやや傾いています。

 

SEがフェードアウトしていき、じわりじわりとステージを照らしていた照明は、それまでの幻想的な空間を打ち崩すように、激しく点滅。

スモークもサッと消え、2人の姿がより鮮明に、はっきりと見えます。

 

斉藤さんが照明に煽られ、声を裏返らせながら吠えます。

「こんばんは、ONIGAWARAです!!!ONI ROCK FESTIVALへようこそ!!オニロック、行けるか~!!!」からの「タンクトップは似合わない」。

個人的に「一曲目はタンクトップかな」と思っていたので、予想的中!やったーー!!

 

「憧れのフェスとかガワラでやっちゃったー!」と嬉しそうに替え歌するサティ。可愛すぎか……。

「オニロックに向かってケチャ行くぞ~!」と斉藤さん。

最後にサティに向かってケチャをする場面で、ステージ奥に下げられているオニロックのロゴがプリントされた大きな横断幕に向かってケチャ

 

「Let's Dance!!」のイントロが流れると、フロアから「うおー!」と大歓声が。

わかるよ…。

マジでこの曲をやると思わなかったです。しかも2曲目に。1日目・2日目ではやらなかったし、普段のGIGでもご無沙汰だったので、まさかフェスでやってくれるなんて!

そりゃあ、フェスは退屈な方程式じゃダメですよね。EじゃんEじゃん!

 

「ダバダバ」が始まると、サティが踊りながら傾いた蝶ネクタイを器用に直してましたが、またすぐに傾いてしまいました。

彼のネクタイは何故あんなにズレるの?笑

「あさっての打ち合わせってどこだっけ?おそらくガワランド♡」で、一生ONIGAWARAします、という気持ちになりました。

ダバダバの歌詞の改変は前回のドームツアーからすっかり恒例のアレになりましたが、何回聴いても胸がダバダバしちゃいます、、あざといわ~~

 

続いて、息つく暇もなく「シャッターチャンス'93」。ガワラーのテンションは限界を超えていきます。

シャッターチャンスでは158枚も撮影しており(さっき数えた)、特にお気に入りなのは歯痛ポーズで歯医者さんの真似をする斉藤さん。

ツイッターに載せているのでぜひ。定期的に歯医者で検診を受けましょう。笑

 

「改めましてこんばんは、ONIGAWARAで~す!」と斉藤さん。MCへ。

斉藤さんの挨拶に続いて、サティも「こんばんはー」と言うとフロアから「おはよう!」の声。

サ「あ、おはよう?おはよう!おはよ~」(軽く手を振るサティ)

伸「そうだな、こんばんはじゃないな。改めましておはようございます、ONIGAWARAで~~す!!」

サ「おはようだと違和感がありますね」

伸「俺も言い直しといてなんか……」

ニヤニヤと笑う2人。

 

暑い暑いと言いながら、足元に置いていたペットボトルのお水を一気にぐいっと呷る斉藤さん。つられて水を飲もうとして足元を見るけどペットボトルが無くて不思議そうにキョロキョロするサティ。

 

MCでは「マコちゃんの近況」「最近のコンビニってさ」のふたつの話題で大盛り上がり。

あと、オニロックを開催するに至った経緯もざっくりと説明してくれました。

 

サ「国民栄誉賞っていう名誉ある賞をいただいて、そのうえ、こんなに立派な公園まで建てていただいて」

伸「すごくファニーな名前の公園だよね」

サ「さいとうたけうち記念公園。でもガワランドって呼んでる人のほうが多いから、県外の人だとガワランドが正式名称だと思ってる人が多そうだなって」

伸「もうさ、愛知県のテーマパークといえば、レゴランド、ガワランドだよね?」

斉藤さんからの問いかけに対し、フロアからは「そうだよー!」「レゴよりオニ!」など、いろいろ飛び交います。笑

それに対して「怒られるから!」「やめなさい!」と半笑いでツッコミを入れるサティ。斉藤さんも言ったそばから苦笑い。

サ「(笑)で、あの、みんなに恩返ししたいなって。でも『恩返し』と言っても、僕たちにできる恩返しって、こんなんですけど、未だに音楽を届けることくらいしかできないんですよね。だから今回、フェスを立ち上げてみました」

伸「だったらそれはもう、とびきり上等なやつをね。良質な、良い音楽をね」

サ「その通り」

伸「来年もまたやりたいよね。もっともっと呼びたいよね」

サ「来年は120組くらい……(客に多いと言われ)え?多すぎ?」 

伸「120!?」

サティの120組発言に驚いて大笑いする斉藤さんと、え?何がそんなに面白いの?みたいな表情のサティ。

斉藤さんはたぶん多くて80組前後を想像してたんだと思います。この温度差。笑

サ「今回呼びたかったけどダメだったアーティストとか、今から言っておけば1年後の予定とか、空けてもらえますよね?だったらやっぱ120組くらいになりますよ」

伸「まあ、俺たちは欲張りだからね」

うまい具合にサティをフォローしつつも、思わず途中でフフフッと笑い出す斉藤さん。

 

「そんな欲張りな俺たちについていけますか!?オニロック、まだまだいけますかー!?ガワランド、まだまだいけますかーー!?」

斉藤さんのアツいシャウトに負けじとフロアが熱気と大声でレスポンス。

 

「欲望」のイントロが流れ、2人が踊り始めると、フロアからはLet's Dance!!を超える大・大・大歓声。MCで和んでいた雰囲気も一変。

あまりの迫力に、2人がMVよろしく女豹メイクを施しているような幻覚が見えるほど。

早朝であるという事実と目の前で起こっている出来事のギャップに完璧に脳が追い付いていません。

普段のGIGの10倍は優に超える握力でペンライトを握っていたと思います。

 

え、ちょっと待って。いま思ったんですけど。文字に起こしてみて、気づいたんですけど。

欲張り……欲望…欲張り、欲望……、アレが欲しいコレも欲しい……このタイミングで欲望。

斉藤さんがびっくりしてたのも演技だったの…?サティのぽかーん顔も…。あの発言で客にああいう風にイジられるとこまで想像してたとしたら…おいおい…2人とも相当な策士じゃん…。

ああ、すごい、すごいよオニガワラさん………。

 

その後も続けて「チョコレイトをちょうだい」「Eじゃん」と、客に休ませる余裕を与えません。なんて幸せな疲労感。

Eじゃんでは斉藤さんはひたすら踊り役に徹しており、腰をくねくねさせたり、腕を大きく振り回してみせたり。

自分が歌わなくてはいけないパートもサティに丸投げしていました。

 

「ONI ROCK FESTIVAL、本当にありがとうございました~!また来年ここで会おうぜ!ONIGAWARAでしたー!!」と、斉藤さん。

 

本編ラストの曲は「GATTEN承知之助~We can do it!!~」。

このあとアンコールがあるのは分かってるけど、まだONIGAWARAを観れるけれど。

それでも、また来年!なんて言われると寂しくなってしまうもので、自然と涙ぐんでいました。きっとどのガワラーもそうだったと思います。たぶん。

行けるよ僕らなら~、のところで肩を組んでニコニコと笑う2人。

ガワラーでいて良かった…と心底思いました。一生ONIGAWARAしますという気持ちを再確認。

 

2人がまた徒歩で(笑)、舞台袖へ消えていきます。

すぐにフロアからアンコールの声と拍手が。

 

ほどなくして、J-POP Tシャツに着替えた2人が「エビバディOK?」のイントロをBGMに小走りで登場。

定位置につき、「EVERYBODY ねぇ、歌って?」と、サティが歌いだすと、歓声と大拍手。歓喜に沸くフロア。もう、オニロック大成功。来年120組余裕。

 

「アンコール、ありがとうございます!おはようございます、ONIGAWARAで~す!!まだオニロックは続くぞー!!」と、今度は自然におはようの挨拶をキメた斉藤さん。笑

 

早朝からエモーショナルが過ぎる斉藤さんの言葉のあと、

賀正賀正…と、「O・SHOW・GA・TSU」。

真夏に正月を持ってくるONIGAWARA、控えめに言って最高。正月気分。

斉藤さんがフロアに向かって個包装された丸餅を投げて、私も1個ゲットしたんですが、食べることなんて絶対にできないし、かと言って普通に保管するのもなんだか勿体ないので実家の神棚に上げようかなと思っています。。

365日永遠にオニロックが続いたらいいのに。このブログを書いている今、地元へ帰って仕事に行きたくないです。考えるだけで憂鬱。。

 

曲が終わり、ほんの少しの沈黙のあと。

サ「3日間、本当にありがとうございました。オニロック、楽しんで頂けましたか?」

「楽しかったよー!」「終わらないで!」「120組ー!」と、フロアからフェスの終わりを惜しむ声が止みません。

伸「俺たちも相当楽しかったぜ」

サ「本当です。ONI ROCK FESTIVAL、正直自信がありませんでした。このタイミングで言うのもおかしいけど、これだけアーティスト集めといて、お客さん全然来なかったらどうしようとか、つまらないフェスだったな~って思われたらいやだなとか、直前までずっと考えてました」

伸「そんなのただの杞憂に過ぎなかったね。オニロック、やって正解だった!絶対に来年もやるから、オニロックは終わらない、I don't wanna die…」

斉藤さんのセクシーな「I don't wanna die」に向かって、どこからかものすごい勢いの指笛が聞こえて、斉藤さんが「指笛すげえな」と笑います。それにつられて笑うサティと客。笑

サ「オニロックに出てくれたアーティスト、オニロックの舞台である名古屋さいとうたけうち記念公園、こんなに素敵な公園を作ってくれた愛知県、そして僕たちONIGAWARAのことを、もっと好きになってくれたら嬉しいです」

伸「よろしく!」

サ「ONI ROCK FESTIVAL in NAGOYA、本当に本当に、ありがとうございました!また来年の夏にお会いしましょう!」

サ・伸「以上、ONIGAWARAでした!」

 

インストゥルメンタルの「ポップミュージックは僕のもの」が流れて、2人は手を振りながらステージを後にします。

ステージに置かれたサティのギターがまばゆい太陽の光に照らされて、綺麗で、でもなんだかとっても寂しい気持ちになりました。

ポップミュージックは僕のものが終わると、続いて、同じくインストゥルメンタルの「恋のメリーゴーランド」が流れ出して。ステージにはもう2人の姿はないけれど、ガワラーはペンライトを光らせてその場に立ち尽くしたまま。

 

 

ONI ROCK FESTIVAL in NAGOYA。

カレーとONIGAWARAでいっぱいの、3日間の名古屋の夏が終わりました。

来年の夏もまたこのブログでオニロックのレポートが書けますように!そのときは1日目も2日目もレポできますように!

今から楽しみです。大好き、ONIGAWARA。

 

 

・ONI ROCK FESTIVAL in NAGOYA 最終日 セットリスト・

1.タンクトップは似合わない

2.Let's Dance!!

3.ダバダバ

4.シャッターチャンス'93

5.欲望

6.チョコレイトをちょうだい

7.Eじゃん

8.GATTEN承知之助~We can do it!!~

en

1.エビバディOK?

2.O・SHOW・GA・TSU

 

 

 

(これはすべて妄想ですが、この妄想が妄想でなくなる日もそう遠くないかもしれません。今年は夏フェスに沢山出ますように!!!ONIGAWARA、これからも応援しています!)

ONIGAWARA「Shake it!」の茶番を小説っぽくしてみた

 一体、何の匂いなのか? 甘い匂いがやわらかく漂った、雲に似たスモークがさながら湯気のように立ち込める薄暗いそこに、眼鏡をかけた背の高い細身の男が、驚いたようすで呆然とたたずんでいた。

「僕の名前はサティフォ……僕はいま、どこか知らないところに来てしまったみたいだ」

 サティフォ。男はそう名乗った。せわしなくたかれているスモークの奥から、体格のいい坊主頭の男が、飯を探す獣のような鋭い眼光で、サティフォを見つめている。男もまた、眼鏡をかけていた。

「ここはどこ……」寂しそうな声でサティフォがそう呟く。

「いやあ、サティフォくん。俺は伸也」

 坊主頭の男が、そう言いながらスモークの奥から鮮烈に現れた。彼の名前は伸也というらしい。

 憂えた面持ちのサティフォが伸也に向かって軽く頭を下げると、伸也は片手に持っていた赤色のスナップバックキャップを後ろ向きにかぶって、軽く微笑みかけてみせた。が、そんなことでサティフォの心細さが安堵へ変わるはずもなく、ただただ、この場所、この状況への不信感が募るだけであった。

 慣れない匂いに嗅覚が揺さぶられる。煙たい。突然やってきた非日常に、妙に焦れこんでいるようすのサティフォを見かねた伸也が、話し始めた。

「そしてここは、ONIGAWARAの素敵なライブ……いや、ここでは"GIG"と呼ぶんだ」不思議そうなサティフォを尻目に続ける。「いまは素敵なGIGの真っ最中なんだ。君は、初めてかい?」

 よくわからない人のライブに気づいたら来ていた。何故この人なのだろう? 思わず寒心し、何度も出口のドアが見える後ろを向くサティフォだったが、スモークがすこしだけ弱くなって、煙たさに目を細めていたその先に布袋寅泰モデルのエレキギターが、一本見えた瞬間、不安げな表情がやにわに明るくなった。

「うん、初めてだよ」

 伸也からの問いかけに対し、ついさっきまでとは打って変わって、明るく元気な声色で返事をする。

「伸也くん、その手に持っている棒は、何?」名前を呼ぶ余裕までできていた。

「ああ、これかい? これは、『ペンライト』っていうんだ。こうやって振ると……」

 伸也が橙色に光るペンライトをあらゆる方向に振ってみせると、サティフォはあまりの美しさに唾をのんだ。まるで買ってもらったばかりの玩具やゲームに見惚れる子供のようだった。

「うわあ! すごい! 魔法みたい……でも僕、それ、持ってないよ」

「しょうがないなあ。そぉーれ!」

 伸也は怪しげな笑みをたたえると、物寂しそうに両手を見つめるサティフォに向かって、ペンライトを大きく、下から上に向かって振った。すると一瞬にして、サティフォの両手に、まばゆい光を放った、赤色と青色のペンライトが現れた。

「うわあ! 僕にもペンライトが」

 突如両手に現れたペンライトに瞠目し、驚いた顔のサティフォが、自らの手元で光るそれを、じっと見つめる。

「さあ、振ってみておくれ」

 サティフォが、小さく頷いた。

「よぉし、いくぞ! えいっ」伸也を真似て、二本のペンライトを振る。「すごぉい」

 辺りをまぶしく照らす二つの光に、そして、嬉々としてペンライトを振るサティフォの姿に、伸也の心は強く惹きつけられた。

「おお。君は、ガワラー……つまり、ONIGAWARAの一員になれる素質があるようだね。そんな君には、これをプレゼントしよう」

 伸也がまた、サティフォに向かい、下から上へとペンライトを振った。左肩に突然重みを感じ、サティフォが思わずペンライトで体を照らすと、ステージにあった布袋モデルのエレキギターが、白いスウェットシャツのウエストから、タイトなデニムパンツの腿に覆いかぶさり、もはや身体の一部と化していた。

「これはギター! でも僕、弾けないよ」首をかしげながらサティフォが言う。

「だいじょうぶ。俺に任せて」

 伸也が脇腹のあたりでペンライトを回転させる。次の瞬間、ギターを弾くことができないはずのサティフォが、慣れた手つきでコードを押さえ、勢いよく弦をはじき、その心地よい音色が会場中に轟きわたる。

「手が勝手に動く」

 恍惚とした表情を浮かべながら、うつむいて、ギターを眺める。サティフォは純然たる少年時代に戻っていた。

「さあ、その手で、ギターをかき鳴らすんだ。行けるか? イッツショータイム!」

 伸也が激しい口調で、サティフォと観客の心に火をつけた。サティフォが黒いレトロランニングシューズでエフェクターを踏むと、少し歪んだギターソロが、興奮に沸く会場をさらに刺激した。

 フロアから放たれる、魔法のように猛烈で、鮮麗な光彩が、二人を大きく包んだ。

 

 

おしまい!

ONIGAWARAの東京ドームワンマンGIGの妄想レポ

※これはすべて妄想です。※

 

行ってきました。行っちゃいました。

ONIGAWARA、初の東京ドームでのワンマンGIGに、行ってきました!!!

 

夢のような時間でした。というか、ほぼ夢です。完全に浦安を超えました。

ノンレム睡眠だったガワラー、そして、一緒に同じ夢を観たレム睡眠のガワラーのために、夢日記をつけようと思います。

お付き合いください。

 

12時頃に会場に着き、ひとまずグッズの先行販売へ。

ドームツアー限定の「タンクトップみくじ」のガチャガチャの列が空いていたので、とりあえず回しました。

似合わないと歌っているのにも関わらずタンクトップが似合ってしまった斉藤さんとサティフォの奇跡のショットがプリントされたハンカチが出たら大吉です。それ以外はすべて小吉です。

4回回しましたが、「女装したサティフォ」「ねこと戯れる斉藤伸也」「斉藤汁」「斉藤伸也によるニット帽のおしゃれなかぶり方レクチャー」と、大吉は出ませんでした。。

私の後ろにいた方は一発で大吉を引いたらしく、嬉しさのあまり思わずあふれ出した涙を、さっそくそのハンカチで拭っていました。

Eじゃん!

 

グッズの列がまだ落ち着きそうになかったのと、まだご飯を食べていなかったので、近くのココイチに行き、おいしいカレーを食べて士気を高めます。

ココイチにもガワラーがたくさん!先月に行われたナゴヤドームでのワンマンGIGの話をしているガワラー集団が近くにいて、心の中で「わかるよ…」と相槌打ちまくりでした。盗み聞きしてごめん!!

 

ココイチの5辛を気合で完食すると、会場に戻り、グッズの列へ。

何買おうかなあと思っていたら、気づいたらけっこう列が進んでました。

想像よりもスムーズに進んで、急いで財布を取り出して、なるべく釣銭の出ないように…と、あたふた。

 

今回のツアー限定で発売されたペンライトは、初のカラーチェンジ式で、34色もカラーバリエーションがあるんです。すごくね!?

ナゴヤドームでのGIG、チョコレイトをちょうだいで客席が茶色い光に包まれたの面白すぎましたね。地味な色なのになかなか綺麗で。笑

カラチェンペンラはすでに2本持っていましたが、とりあえずもう2本買い足し。

 

「目の前の君より肌がきれいになる女豹フェイスパック」はディープモイスチャータイプを購入。名古屋のGIGの時にも買ったんですが、しっかり保湿されて最高なんです、これ。

3枚しか入っていないのに800円は割高すぎると思いましたが、もうこれ以外は使えない気がしたので10個買いました。

超レア音源の「ONI・GAWARA」「ポップミュージックは僕のもの」のリマスター盤が今回のツアーから会場限定で販売されることに。やった~!

ツアーT、ペンラ、タオル、フェイスパック、リマスター盤、2nd写真集などなど、ひとしきり購入。

 

先日のオールナイトニッポンで、ドームツアーでのグッズの売り上げがいい感じだったら高浜市のいたるところにONIGAWARAの銅像を建てたい、とサティフォが冗談交じりに言ってましたが、ほんとうに建ちそうな勢いでグッズが売れていました。

 

会う約束をしていたツイッターのフォロワーさんに会ってお茶をしていたら、気づけば開場時間の16時に。

開演は18時。座席もあらかじめ決まっているので、17時過ぎにドームの中へ。

チケットはONIGAWARAのオフィシャルファンクラブ「GAWARAを聴きながら」の「鬼速い先行予約」で取ったので、良席を通り越して神席。

アリーナ席のA10、4列目。今年の運を使い果たしました。ありがとうONIGAWARA、ありがとうラストラム。

 

18時を少し過ぎた頃、明るかったドームの客電が静かに落ちていき、ガワラーのテンションは客電とは裏腹にガンガン上がっていきます。

すっかりお馴染みとなった「エビバディOK?(Skrillex Remix)」が流れ、赤と青の照明がステージを照らし、ブレザー姿のオニーズが登場!

9人のオニーズがエビバディOK?に合わせて踊り、照明も激しさを増していきます。

 

曲が終盤に差し掛かり、オニーズは後ろに下がってうつむきながらしゃがみ込む。

そして、J-POP Tシャツにハーフパンツとスキニーという、ドームツアーの最終日なのにありえない出で立ちのONIGAWARAが、ポップアップでど派手に登場!!!目立ってます!!!!!

 

斉藤さんの「東京ドームの皆さんこんばんは、ONIGAWARAです!!!!東京ドーム、いけるか~~!」からの「シャッターチャンス'93」。

一発目からシャッターチャンスをぶちかますONIGAWARA。ドーム中にスマホのカメラのシャッター音が響きます。

オニーズの子の肩を抱きながらEじゃんポーズをキメる斉藤さんに父性を感じ、とても良かったので78枚も撮ってしまいました。。

 

続いて、「タンクトップは似合わない」「チョコレイトをちょうだい」と大ヒットナンバーを連発。

プチMCが始まり、サティフォが衣装について言及。

サ「ドームでツアーって、そりゃものすごい衣装着たかったですよ」

伸「袖がゆばみたいなのとかね」(ジュディオングの真似をする斉藤さん)

サ「あの衣装はギター弾きにくそうですね」

伸「そうだね」

サ「こんなすごいところでやらせてもらって、でも俺たちは初心を忘れないよ、忘れてないぜっていう、そういうことですよ、ですよね?」

伸「そうそう」

自信なさげに斉藤さんに「ですよね?」って訊くサティフォと、「そうそう」とうなずきながらも「実はすごいの着たかった」みたいな表情の斉藤さん。

いいわ~~。

 

そして、プチMCからの「ダバダバ」。

「明後日の打ち合わせってどこだっけ?おそらく東京ドーム♡」が可愛すぎましたし、その言い方だと明後日も東京ドームでGIGやるみたいでしょ!

 

「欲望」のイントロが流れるとダバダバしていた会場の雰囲気が一気にガラッと変わり。

その後、息つく暇もなく、「Eじゃん」「Let's Dance!!」とノリノリなナンバーを連発し、会場のボルテージはマックス。

 

ステージが暗転し、

「そのときの僕は、水玉のシャツを着ていた。」

という、サティフォのナレーションが流れ、コント「リーガルを履いた悪魔」が始まります。

 

リーガルを履いた悪魔は、週6でバイトをしている売れないバンドマンの竹之内(サティフォ)が、路上で弾き語りライブをやっているところを、超敏腕プロデューサーのSHINYA.S(斉藤さん)が発見。

SHINYA.Sに「アイドルにならないか?」とスカウトされ、バンドマンから売れっ子男性アイドルへと華麗に転身したシンデレラストーリー……かと思いきや、

「やりたくないのにやらなきゃいけないこと」と「自分が本当にやりたいこと」の間で揺れる、一人の男の葛藤を描いたゴリゴリのヒューマンドラマ。

 

このあらすじだけ読むと、話がとても重たい感じに思えますが、あくまでコントなのでコミカルに描かれている部分も多くありました。笑えたし、面白かった。

でも、「コント」にしては笑える場面が圧倒的に少なくて。まるでお芝居を観ているかのような気分になりました。

ふたりの新たな一面が見れた気がして、とてもとても良かったです。

 

コントが終わると、ステージは再び暗闇の中へ。しばらくしてから、ほのかに明るくなって、

ステージの真ん中には、先ほどのコントの時と同じく、ドット柄のブラウスを着て、アコースティックギターを持ったサティフォ。

 

そのまま、弾き語りで「僕の恋人」。

東京ドームが、青い光で包まれます。とてもとても綺麗でした。。

思わず涙が出てきたので、女装したサティフォのハンカチで拭いました。

 

弾き語りが終わり、投げ銭用に足元に置いていたギターケースにギターをしまって、サティフォはステージを後にしました。

余韻に浸っていると、目に悪そうなほど明るいショッキングオレンジのセットアップを身にまとった斉藤さんが、ややハイテンションで登場。

「おいおい、お前ら、パン食べてる場合かー!?」という謎の煽りからの、「目立ってます」!!!

縦横無尽に動き、踊り、そして歌う斉藤さん。

サティフォの弾き語りでおセンチだった会場に、熱気がドッと押し寄せました。

 

お馴染みのアーガイル柄のベストを着たサティフォが「座っていいよ!」と言いながら小走りでステージにやってきて、MCタイムが始まります。

斉藤さんは派手派手なセットアップのまま。笑

ドームツアーでのMCは、事前に公式HPの特設ページにガワラーから寄せられていた質問に答える、という形式。

ちなみに、厳密にはこれはMCではなく、正式名称は「おにっちんぐガワラ先生」というそうです。

 

「パンはパンでも食べられないパンの、正式な答えってなんだと思いますか?」という一切ONIGAWARAに関係のない質問に対し、「パンダだと思うな」と答えるサティフォと「じゃあ俺もパンダかな」と斉藤さん。

適当かよwwww

 

6つの質問に回答していましたが、個人的にグッと来た回答は、サティフォの

「(娘がバンドマンの彼氏を家に連れてきたら?)一緒にブックオフハードオフに行きたい」でした。

 

MC明け、「東京ドーム、まだまだいけますか~!」という斉藤さんのシャウトからの、「O・SHOW・GA・TSU」!

やっぱこの曲いつ聴いてもいいですね。私はお雑煮のお餅は3個派です。

ショッキングオレンジのセットアップを着た斉藤さんと、いつも通りの衣装のサティフォ。ふたりのちぐはぐな感じがほんとに可愛い。

斉藤さんもいつお色直しに行くのか気になりつつ、すっかり正月気分。

 

続いて、「Darlin'」のイントロが流れ出すと、会場中のペンライトの色が赤に。

斉藤さんの美声がまた聴ける……と思ってウットリしていると、まさかの斉藤さんがもうGood night。

騒然となる会場。ステージは再びサティフォひとりに。ペンライトは赤から青になったり、赤のままだったり、まばらに。

そしてサティフォがDarlin'をまるで自分のソロ曲のように、見事に歌い上げます。

サティフォが歌うDarlin'も最高でした。まあ、最高じゃないわけがないんだけどね。

 

曲が終わると、サティフォがため息をもらしながら顔を背けます。

するとアーガイル柄のベストに着替えた斉藤さんが「だいじょうぶ」のイントロに合わせて登場。

斉藤さんが後ろからサティフォの肩をやさしく叩き、サティフォが驚いた顔をしたあと、笑顔になったところで「everything gonna be alright…」と斉藤さんが歌いだします。

リハーサルを想像してグフグフしました。グフグフですよ。気持ち悪くないですか?

 

ソロ曲をシャッフルしたあと、

「恋はすいみん不足」、「恋のメリーゴーランド」、「"LIFE"を聴きながら」と、ノンストップでラブソング3連発。

無理、しんどい。可愛すぎて無理。

「"LIFE"を聴きながら」では、斉藤さんが小道具を使って、「ぼくらが旅に出る理由」のMVのオザケンを忠実に再現。オニーズが小道具を持ってきてくれるのがとても良かった…。愛おしかった…。

ひたすら可愛いだけでした。何も言うことはありません。

 

そしてステージが暗転。パジャマ姿のふたりが照明のまぶしい光を浴び、

2つ目のコント、「朝の名古屋~ONIGAWARAの場合~」が始まります。ふたりが近所の喫茶店にモーニングを食べに行くか、行かないかを描いたコント。

「リーガルを履いた悪魔」は深い話でしたが、これはただただおもしろかった!

頭空っぽで観れたコントでした。

ふたりの会話や演技も妙にリアルで、コントが終わったあと、

「寝起きのふたりは本当にこんな感じなのかな…」と思ってしまいました。笑

 

コントが終わり、紺色のベストのふたりがステージに。

アカペラで「ラジオは僕らを待ってる 僕らの願いを叶えてDJ」と、繰り返し何度も歌いだすふたり。

会場が静まり返って、5秒ほどの沈黙のあと、「#gawararadio」。

30分のラジオをやっていたあの頃。今じゃもうオールナイトニッポン

いろいろ思って、思い出して、泣けてきました。

最後は全員で大合唱。ああああ。いま思い出しただけでも涙が。。

 

静かに、まばらな拍手が起こる東京ドーム。

静寂を切り裂くように、オニーズがわちゃわちゃと走ってきて、「ヒットチャートをねらえ!」。

ペンライトの色を急いでオレンジにチェンジ。青、赤、オレンジのペンライトがそれぞれ光って、超絶綺麗。

 

そして曲が終わり、

サ「今日という日を無事に迎えられて、本当に良かったです。ありがとうございます」

伸「ONIGAWARA、やってて良かったって思った」

サ「本当ですね。本当に思います。ありがとう、ありがとうございます。もうそれしか言えなくて……」

半泣きのサティフォを、ガワラーが「泣くなー!」と茶化すと、笑いながら泣いちゃうサティフォ。

伸「これからもついてきてくれよな。俺たちは一生ONIGAWARAだから、一生ガワラーでいてくれよ……ガワラーいけるか?いけますか!?」

会場沸きまくり。いける、いけるよSHINYA。

サ「じゃあ、もう、やろっか」

鼻水を啜りながら最後の曲をやろうと促すサティフォ。そうだな、と斉藤さん。

 

最後の曲は「GATTEN承知之助~We can do it!!~」。

笑いながら泣いて、声をすこし震わせながら歌うサティフォと、

その肩を強く抱く、満面の笑みの斉藤さん。

すんごい良い笑顔だったけど、斉藤さんの目もすこし潤んでいたように見えました。

 

曲が終わると、ふたりは手を振り、ステージを後にしました。

アンコールは、ありませんでした。

 

インストゥルメンタルの「ポップミュージックは僕のもの」が流れると、赤と青の大きな幕がステージに下がり、東京ドームは、涙と熱気に包まれて。

ツアーファイナルである東京ドームでのワンマンGIG、そして、ONIGAWARAの初のドームツアーは大成功で幕を閉じました。

 

ありがとうONIGAWARA、そしてこれからもよろしくね、ONIGAWARA!!!

 

 

 

(これはすべて妄想ですが、いずれ、現実になるかもしれませんね。ONIGAWARAの更なる飛躍を願います!)

 

もし「桃太郎」の主人公がONIGAWARAの竹内サティフォだったら

 むかしむかし、西三河に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。

 おばあさんが川で小沢健二の「LIFE」を聴きながらせんたくをしていると、ダバダバ、ダバダバと、大きなチョコレイトのかたまりが流れてきました。

「おや、これは良いおみやげになるわ」

 おばあさんは大きなチョコレイトのかたまりをひろいあげて、家に持ち帰りました。

 そして、おじいさんとおばあさんがチョコレイトを食べようとかたまりを割ってみると、なんと中から布袋寅泰のギターを抱えた眼鏡の男が飛び出してきました。

「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」

 BOØWYファンのおじいさんとおばあさんは、大喜びです。

 チョコレイトから生まれた男を、おじいさんとおばあさんはサティフォと名付けました。

 サティフォは元気にすごし、やがてタンクトップの似合わない男になりました。

 

  そしてある日、サティフォが言いました。

「ぼく、下北沢に行って、あの子のボーイフレンドになります」

 おばあさんに青いアイロンビーズで蝶ネクタイを作ってもらうと、リーガルとシャツを身にまとって、最終の小田急に乗って下北沢へ出かけました。

 旅の途中でイヌに出会いました。

「サティフォさん、どこへ行くのですか?」

「下北沢であの子に”大好きだよ”って言いたいんだ」

「それでは、お胸につけたリボンをひとつくださいな。おともしますよ」

「ベイベー」 

 イヌは蝶ネクタイをもらい、サティフォのおともになりました。

 サティフォはイヌにマコというなまえをつけました。

 そして、こんどはサルに出会いました。

「サティフォさん、どこへ行くのですか?」

「世界中を敵に回しても守りたい人が下北沢にいるんだ」

「それでは、お胸につけたリボンをひとつくださいな。おともしますよ」

「わかるよ…」

 そしてこんどは、斉藤伸也に出会いました。

「竹内メンバー、どこ行くの」

「下北沢にいる僕だけの女神に会いに行くよ」

「俺も行くわ」

  こうして、マコ、サル、斉藤伸也の仲間を手に入れたサティフォは、ついに下北沢へやってきました。

 

 下北沢では、boys&girlsがヴィレッジヴァンガードで買ってきた雑貨やスタバの新作をならべて、パーリーの真っ最中です。

「君のボーイフレンドになりたいんだ!毎日君のために歌うよ」

 マコはあの子に向かってさりげなくウィンクをし、サルはあの子の髪をそっと撫で、斉藤伸也はヒットソングを口ずさみながらあの子の唇に春カワうるツヤリップをほどこしました。

 そしてサティフォも、ギターをふり回してエコノミーピッキングを炸裂させながら大あばれです。

 とうとうサティフォの目当てのあの子が、

「あの~、実は斉藤くんのほうが……」

と、もじもじしながらことわりました。

 サティフォとマコとサルと斉藤伸也は、ココイチに行き、あの子にフラれたことをわすれて元気よく家に帰りました。

 おじいさんとおばあさんは、サティフォが家につれてきたマコをたいそうかわいがりました。

 そして、斉藤伸也とサティフォは、ONIGAWARAを結成し、のちに国民的ボーイフレンドとなり、しあわせにくらしましたとさ。

 

 

おしまい*\(^o^)/*